【コラム】02.海とどう向き合うか

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父や祖父の背中を追い漁師デビューして今年で18年目。

漁師となってすぐ修行も兼ねて、父の友人でもある宗岡譲さんの経営する巻き網船団の共進水産にお世話になることとなりました。

共進水産は県内でも常にトップクラスの水揚げを誇る水産会社で、現在はその乗組員として(4月~12月のトラフグ漁以外の時は)お世話になっています。

僕が乗船した頃には水揚げは全盛期の半分程に減少しており、その後も水揚げは年々下降。

当初より「このままでは漁師じゃ食っていけん」、そんな声ばかりが囁かれていました。

海と向き合い、目の前の仕事を必死で習得し、漁師としての腕を磨く。それだけでは通用しない時代がすでに来ていたのは当時の僕でも感じる事ができました。

それでも漁師となった当時は、ひと月の内に数度、条件が揃えば豊漁になる日もありました。

今はたまたまの豊漁に期待することもできなくなりました。

目当ての魚が減る一方、燃油高騰に伴い経費は増大。それに加え魚価低迷とまさにお先真っ暗な状態が年々加速しているのが現状です。

燃油の高騰は致し方ないとして、資源枯渇や魚価低迷はまだまだ我々の手に負える範囲だと感じています。

そこを我々の責任として今は受け止め、改善して行かなければならぬと言う思いで僕は海と向き合っています。

世界でも類を見ない多種多様な魚食文化を持つ日本。

その文化を未来へ繋ぐには、今を生きる我々が海とどう向き合うかにかかっています。

宗像海人航海日誌(2)

権田 幸祐
1984年6月25日生まれ。
先祖代々続く漁師の家に生まれる。春から秋にかけては巻き網漁、冬はトラフグ漁に従事する傍ら
漁業を盛り上げるべく日々奮闘中

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