2月17日(木)、メイトム 宗像 結工房で市民活動・NPOセンター主催『 CIRCL-むなかた井戸端会議❷』を開催しました。参加者は少人数でしたがアットホームな雰囲気で行うことができました。
『 CIRCL-むなかた井戸端会議』とは・・
宗像の今やこれからについて、対話を通じ、考えを巡らせながら深め、明日への行動につなげることを目的とした現代版井戸端会議です。毎回、テーマに応じたゲスト（話題提供者）の話をもとに少人数単位の車座で意見交換を重ねていきます。
今回のテーマ：「移住」〜私、○○から越してきました〜
宗像市へ移住されてきた3名のゲストスピーカーをお招きしてそれぞれが感じている宗像のいいところやもったいないところなどについて語っていただきました。
ゲストトーク①
ゲストトーク1人目。
イラストレーターの司馬さやかさん。山口県宇部市から宗像へ移住してこられました。宗像に移り15年目になります。宗像のいいところ、もったいないところを次のように話してくれました。
▷宗像のいいところ
・女性一人でも起業しやすい
・新しい人に会ったら、その人のスキルをどう活かそうか？気づいてくれる人が多くチャンスを与えてくれる
・福岡方面などで仕事があってもすぐ出て行きやすい
・身近に行ける自然がたくさんあり、ごはんも美味しい
・うどん屋さんが多い（笑）宇部在住の頃は外食でうどんにお金をかけるという文化（概念）がなかった
▷宗像のもったいないところ
・水道代が高い！釣川があり水が豊富なイメージがあるのに・・
・サービスがたくさんあるが探しにくい
・もっと市民にわかりやすく伝わるサービスの情報発信があれば・・
ゲストトーク②
ゲストトーク2人目。
宗像市役所の西山久瑠美さん。宮崎市出身の西山さんは、閉鎖的なところが嫌いで都会に行きたい、と大学進学を機に宮崎を離れ、長崎、東京と移ります。もっともっと都会へ！と思っていた西山さんですが、30代を前にして生まれ育った九州のことを考えるようになったと言います。地域おこし協力隊として宮崎へ戻り移住者支援などの業務を担当、任期を迎える頃にはまた次のステップへ進みたいと思うようになり、2020年に再び故郷を離れて縁もゆかりもない宗像へ・・
移住者の西山さんの目線から、大切にしなければいけないと思うことを話してくれました。
・実際に地域に住んでいる人がマイナスなことを言わない、良いところを改めて考える
・受入れ側だけではなく移住者側も溶け込む姿勢を保つこと
・ヨソからきた人の目線も大切に・・してほしい
ゲストトーク③
ゲストトーク3人目。
株式会社藤井設計室の藤井睦さん。神奈川県茅ヶ崎市出身で設計士の藤井さんは、結婚を機にご主人の出身地でもある兵庫県西宮市へ移りますが、1995年1月17日の阪神・淡路大震災に遭われ、縁もゆかりもない宗像へ思い切って移住します。宗像に来て、なんていい所なんだろう、自然豊かで空気と水が美味しいと思った、と言います。
移住者で設計士、という立場から宗像について次のように話してくれました。
・土地はたくさんあるのに市街化調整区域（建物が立たない）がほとんどで、発展が他市に比べると遅れている
・いろんな縛りがあるため海岸線も発展していない、495号線沿いがもったいない！
・移住を検討する時はこのような縛りを理解して進めていくと良い
たくさんのやさしい建築物を設計されている藤井さんですが、その中でも熊本県阿蘇市にある阿蘇ファームランドのドームコテージ、元気の森などは誰もが思い浮かべることができるほどインパクトがある外観です。
井戸端会議start！
3人のゲストトークごとに、15分間ほど、少人数の車座になって井戸端会議のスタートです。
トークテーマを各回ごとに設けて、“100点満点中、何点！？” とそれぞれが思う満足度を数字にし、“なぜそう思う！？” など、各々が感じる宗像について語らい合いました。
トークテーマ①「人に宗像をオススメしたい度合い」
トークテーマ②「宗像市の利便性」
トークテーマ③「宗像市の行政サービスの満足度」
トークテーマ①〜③を語り尽くした上で、最後のトークテーマ④は「宗像市の総合評価」を皆さんで採点。行政サービスの満足度では情報が伝わりにくいなど、少し点数が下がりましたが総合的には『やっぱり住みやすくて宗像好き！』と思う人が多いことがわかりました🌷
参加者の皆さんの、もっとこんなまちになればいいな！と、宗像を想う気持ちがあふれる井戸端会議に。。。
終了後は参加者、ゲストスピーカーの皆さんがなごやかに交流する様子が見られました。
モヤモヤしたまま・・です。
CIRCLを通じて持ち帰ってもらいたいものは、明確な答えではなく、”気づき”。
それぞれが感じている課題に対して解決の糸口が得られる場ではありません。そのため、モヤモヤしたまま… という人も。でも今まで知らなかったことを知る機会になり、気にならなかったことが気になるようになり、明日からの日常がほんの少し変わります。また車座となって語り合うことで、参加者同士の横のつながりや縁も大切に育てる場となっています。
今回のゲストスピーカーの紹介
次回、CIRCL-むなかた井戸端会議は3月24日(木)に開催。