Step Up Lab(ステップ・アップ・ラボ)とは?
【Step Up Lab】は2023年から始まった市民活動・NPOセンターの新事業。市民活動団体の企画づくりや広報をマンツーマンでサポートするプログラムで、「イベント企画コース」と「チラシづくりコース」から選択できます。
「チラシづくりコース」に申し込みをされた市民活動団体「おはなしドロップ」のサポートについてまとめました。
背景
市民活動団体「おはなしドロップ」は宗像市内読書推進ボランティア団体の一つ。日の里西小学校に通う子どもたちの保護者やOBのほか、校区の大人が主体となり、日の里西小学校の各クラスに月に一回程度、授業前の時間におじゃまして子どもたちに絵本を読んでいます。
代表が一年ごとに交代しているおはなしドロップ。今年代表を務めている姫野さんが「ボランティアスタッフを募集するチラシを作りたい」と申し込みをされました。
【Step 1】情報整理
当初は「朝の読み聞かせ」のボランティア募集チラシをリニューアルする予定でしたが、コロナで開催を中止していた「昼休みお話し会」を今年の冬から再開したいという話が団体内で出てきているとのこと。そこでチラシにはそれぞれの活動を紹介しながら、活動全体のボランティアを募集するチラシを作っていくことにしました。
【Step 2】下書き
以前小学校に配布したチラシの情報を参考に、見せ方を考えていきます。
紹介する内容が「朝の読み聞かせ」だけでしたが、「昼休みお話し会」も加わることになったので、レイアウトを変えたほうが良さそうです。
「見出し」「団体の紹介文」「それぞれの活動の紹介」「問合せ先」などなど、必要な情報をざっと手書きで書いていきます。スペースに余裕があればボランティアをするとどんな体験が得られるのかという「ボランティアスタッフの声」などを入れてもいいかもしれません。
今回は申し込みのハードルを下げるため、Googleフォームを使った申込みフォームを取り入れることにしました。問合せ方法が電話だけだと、繋がらなかったときの折り返しに手間がかかったり、常識的な時間にしかかけられなかったりして心理的ハードルが高くなるデメリットがありますが、フォームをQRコード化することで、気になった人が自分のタイミングで簡単に申込み手続きができるようになるので、おすすめです。下書きの形が固まったらいよいよデータに落とし込んでいきます。
【Step 3】作成
作成ソフトは「使えるようになりたいので!」とcanvaに初挑戦されました。
下書きを元に団体さんが作成したデータがこちら。
無料のテンプレートの中から完成イメージに近いデータを選んでもらい、情報を入れてもらったものです。活動の紹介を本の見開きページに配置していて、団体ならではの素敵なアイデアが反映されています。ここからさらに、見せ方で工夫できるポイントをアドバイスさせていただきました。
- ピンク文字の見出しがもう少し目立ってもいいかも
- 「年一回の参加でもOK」「会費もありません」などは目につくようにポップで取り出すのも一つ
- 活動について簡単に説明を入れてあげるとわかりやすくなりそうです
- 「ボランティアスタッフの声」に見出しをつけてあげるとわかりやすくなりそう
- QRコードがどこに飛ぶのか行き先がわからないので、説明をつけてあげましょう
諸々修正を加え、完成したデータがこちらです。
「年一回の参加OK」「会費無料」をポップで取り出したあげたことで上部に余白が生まれ、「ボランティアスタッフの声」を移動させ、文字情報をまとめることができました。本のイメージ図も少し縦がコンパクトになるものを選ぶことで、活動紹介コーナーのバランスが良くなりました。
受講した姫野さんからは、「今回の受講をきっかけに市民活動団体登録を行い、canvaを使ったチラシ作りの方法を教えてもらったことでボランティア募集の幅が広がりました」とコメントいただきました。
今回canvaにもGoogleフォームにも初めて挑戦されたおはなしドロップさん。躊躇することなくどんどん新しい技術を取り入れていく姿はとても頼もしく、素敵でした!
チラシは今後日の里西小学校をはじめ、日の里コミセンや東郷駅周辺の店舗に設置される予定です。近くにお住まいで読み聞かせに興味のある方はぜひお申し込みください。
団体情報
▷ おはなしドロップ
▷ おはなしドロップ ボランティア申し込み ▷▶︎ 申し込みフォーム
お問合せ先(代表 / 姫野)
☎︎ 090-7384-8981
✉️ saori.tw@gmail.com