【union67特別企画】まちづくり講演会・交流会

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10月7日(月)、「union67特別企画」として『まちづくり講演会・交流会』をメイトムで開催し、市内外から35名が参加しました。まちづくり講演会、トークセッションのあとは市民活動団体などによる団体PRを行い、最後に参加者同士の交流を楽しみました。

「union67」とは?

市民によるまちづくり研究会「union67」は、地域社会への貢献に取り組む市民活動団体などの組織を対象に、情報共有・学びの機会をつくり、横のつながりを強化することを目的に結成し、宗像における市民活動をより広く発信し活発化させていく研究会です。

講師の紹介

まちづくり講演会の講師は、リクルートワークス研究所の古屋星斗さん。古屋さんの著書「働き手不足1100万人の衝撃」ではこれから本格的に日本社会が直面する”生活維持の労働力を供給できなくなる”ことへの危機感を伝えられています。その課題にどのように立ち振る舞うべきか?さまざまな事例をもとに研究を進められている古屋さんに「人口減少時代におけるこれからの地域のあり方」をテーマにお話ししていただきました。

講義スタート!

日本の人手不足

今、あちこちで”人手不足”というワードを耳にすることが増えましたが、日本の人手不足は、多くの地域や業界で深刻な問題となっています。特に教育、医療、物流などの分野での人手不足が顕著であり、その原因や社会全体に与える影響についてお話しされました。

高齢化社会と人口減少

年々、日本の高齢化と人口減少が進行しており、2047年には85歳以上の人口が増加する見込みです。特に高齢者の増加に伴う介護や医療の需要の増加、若年層の減少による労働力不足が問題となっています。

身近なところで、サービスの質が低下している…と既に身をもって感じている方もいると思います。古屋さんのお話から日常を保つことができなくなる日もそんな遠くないのかも。。と聞きながら危機感を持ちはじめます。

解決策

技術と自動化の進展

シニアの小さな活動

Workish Act(ワーキッシュアクト)

自動化、機械化の他にも、Workish Act(ワーキッシュアクト)についても提唱されています。Workish Act(ワーキッシュアクト)、これは古屋さんが作った造語です。古屋さんは研究する中で、人間は普通に生きていても、なにかしら誰かのことを支えているということに気づきます。それは義務的なものではなく、なんか楽しいとか報酬があるとか、気持ちが豊かになるから、みたいな理由で行動していることが結構あるのではないか?副業、ボランティア活動、コミュニティ活動、趣味、娯楽など、本業の片手間に誰かの労働ニーズを満たす活動、これらの総称をワーキッシュアクトと呼んでいます。例えば、パトラン。真っ赤なTシャツを着てランニングが趣味の人たちが走ると…それが地域の見守り活動となる。走ること自体が地域の助けになるというアイデアです。また、おてつたび。お手伝いしながら知らない地域を旅すると…地域のお困りごとの解決へつながる新しい旅のカタチです。

「こういうお困りごととか、何かをこうしたい、こうしたら便利じゃないか。こう困っている、こういった必要性がある、そこから生まれる発明、イノベーションの可能性が日本にはまだある。」と古屋さんは熱く語ります。

古屋さんの講演後、一般社団法人PENTAGON 代表の立花とのトークセッションを行い、参加者からの質問を受け付けるなど、短い時間でしたがギュッと濃いお話を古屋さんから聞くことができました。

団体PRスタート!

3団体から団体の活動や取り組みの紹介を10分間という短い時間ですが発表していただきました。

宗像ビブリオバトル倶楽部

小学生から大人まで幅広く参加できる本の紹介コミュニケーションゲーム「知的書評合戦ビブリオバトル」を通じて、宗像市における読書活動を推進する市民活動団体です。ビブリオバトルを通じて読書の楽しさを共有したり、コミュニケーション能力を高める効果があります。

株式会社Un sourire「多機能型事業所りいる」

就労継続支援A型・B型多機能型事業所を運営。障がいや難病などを持った方が企業や地域と連携して仕事を行うことで、社会との接点を持ち、その人らしい暮らしを実現することを目指しています。得意分野を見出し、活かすことで地域の人手不足という課題に貢献できるよう支援しています。地域の企業との協働の取り組みも行っています。→こちら

「てくてくさくらねこ」の会

地域猫活動をはじめ、地域の環境整備活動を行う市民活動団体。宗像市須恵のてくてく緑道から始まった地域猫活動を市内全域に拡大させています。地域猫活動は、猫の適切な管理と地域住民の理解を得ることを目的とし、TNR活動を通じて猫の数を管理し、地域の環境を良くすることを目指しています。

参加者の声

  • 人手不足の背景や現状から今後持つべき危機感がよりリアルに把握できた。社会問題に対する課題解決の方向性として”Wokish Act(ワーキッシュアクト)”が腹落ちした。
  • 古屋さんのお人柄がとても親しみやすく、貴重なお話を聞くことができた。
  • 団体PRでは地域の活動を知ることができた。
  • さまざまな職種の方と交流もでき、大変満足できました。
  • Workish actとシニアの小さな活動について、もっと聞きたいです。
✍️参加者の原田さんが素敵なグラレコでまとめてくださいました。

今後の予定

2024年度も視察や情報交換会などを計画しています。”どんな活動しているのかな?”くらいのお気持ちでも大丈夫です!ご参加お待ちしてます。

👉市民によるまちづくり研究会「union67」への入会はこちらから

👉過去の「union67」の活動はこちらから

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