ロープレ企画No.7「フォレストガーデンプロジェクト〜僕らは自然の中で遊び、自然から学ぶ〜」が11月18日に開催されました。
フォレストガーデンプロジェクトとは
フォレストガーデンプロジェクトは、360°森に囲まれた7,200坪の里山で、知恵と力を出し合い、遊びながら自然と共存する力を育むプロジェクトです。毎月第3土日、宗像市大穂にある「むなかたシェアハウス」を拠点に活動が行われています。今年ロープレむなかたのプロジェクトとして初登場しました。
今回の参加者は全員で7人。汚れてもいい服装に着替えていざ山へ!
里山までは徒歩10分。途中脇道にそれ、プロジェクト主催の野間さんにびわの花を紹介してもらいました。びわの実や葉はよく目にしますが、花はあまり見る機会がないので新鮮。花はほんのり甘い香りがしました。
こちらは現役の木こり、進藤さん。里山の入り口にそびえる杉が傾いていたのを見て、一瞬で「これ、腐ってますね」と判断。あっという間に倒し、この杉はのちに再利用されることに。
こちらは時間をかけて乾燥させた杉を進藤さんに製材してもらったもの。実はこの杉、里山で育った杉なんです!次回以降のプロジェクトではこれを使って里山に小屋を作る予定です。
この木材が屋根のない斜面に積まれているため、まずは雨に直接当たらないところに積み直す必要がありました。きょうの作業はこちらの木材移動からスタート。
先ほど倒した杉を活用して木材保管場所の足場と柵を作っていきます。そしてベルトコンベヤー式にみんなで運んで運んで…
完了!
あまりに立派に積めたので思わず寝転ぶ石橋さん。笑
菌床箱作り:午前の部
そして、この木材を使って菌床箱✳︎を作るのが今日の一番の仕事です!
✳︎菌床箱:菌床(オガクズなどの木質基材に米糠などの栄養源を混ぜた人工の培地)でキノコを栽培する箱
菌床には、春に里山で採れた竹を粉末状にしたものがあるのでそれを利用するとのこと。
「菌床箱でマッシュルームを作って、それでシチューとか食べたい!」と参加者の中で夢が膨らみます。
先ほど運んだ木材の中でも、端の方で薄くなっていて小屋に使えない木材を菌床箱用に活用することにします。
差し金で寸法を計り、鉛筆で印をつけてノコギリで切っていきます。板の下に高さをつけてあげると切りやすいのです。里山の方では菌床箱の材料切り出しのみ行いました。
木材運びやノコギリ作業を頑張った後はちょっと一息。里山で採れたみかんをいただきます。完全に自然の中で育ったみかんは不格好ですが味は格別!山の恵みに感謝です。
プロジェクト番外編:子どもたちの里山見学
そうこうしているとなにやら子どもたちの声が聞こえてきました。
里山の木材を使って本棚を作る子どもたちが、木材がどこからやってきているのかを学ぶために里山に見学に来たのです。
「イノシシの罠もあるんだよ」と、プロジェクトメンバーの野間さんが説明。子どもたちは初めて見る鉄の檻に興味津々でした。
ツリーハウスの手前にある自然のブランコも大盛況!最初は寒い山に連れてこられてテンションの低かった子どもたちでしたが、奥のツリーハウスに登ると大はしゃぎ。しばらく「ヤッホー!」というやまびこが里山に反響していました。みんな里山見学を楽しんでいった様子でした。
お昼
木材をむなかたシェアハウスに持ち帰り、ご飯の時間です。
・里山でとれたお米
・根菜のお汁
・かぼちゃと小豆の煮物
・柿と蕪(カブ)の塩麹サラダ
・ピーマン味噌
・ブロッコリーの炒めもの etc…
毎回野間さんが腕を振るってくれるご飯はどれも絶品!さらに今回は里山で作られたお米もいただきました。種もみから苗作り、田植えから稲刈りまで全ての工程を経て作られたお米をいただくとは、なんとも感慨深い思いがしました。
菌床箱作り:午後の部
お腹もいっぱいになり、午後の部開始!
里山で切り出した木材からいよいよ菌床箱を作っていきます。
ビスを触るのが初めての参加者さん。慣れるまではネジが空回りしてしまい、なかなか難しそう。
みんなで力を合わせて、試行錯誤しながら作っていきます。こういう共同作業は普段あまりする機会がないので、一体感が得られて楽しいです。
菌床箱完成!
思った以上に可愛いフォームの箱ができ、一同達成感に浸りました。
こちらには麻布が敷かれ、竹粉末が敷き詰められてビニールハウスの中でマッシュルームのベッドとなります。
そして最後に野間さんが用意してくれていたおやつをいただきました!
母子草のきな粉団子 小豆添え
こちらも大変美味しゅうございました!野間さんいつも美味しいものをありがとうございます!!
毎月第三土日に開催しているこちらのプロジェクトは、内容に共感いただける方の参加を募集しています。