【人まち事業】竹でご飯炊きに挑戦 in 自由の森遊歩道

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12月26日(水)、自由の森遊歩道を守る会が主催する「ゆたかな3K塾〜竹でご飯炊きに挑戦〜」が開催されました。(この事業は宗像市人づくりでまちづくり事業補助金を活用し、「ゆたかな3K塾事業」実施しています。)

小雨が時折降るなか、参加する子どもたちが来てくれるか心配な気持ちでスタッフの皆さんは待ちます。この日は13名ほどのスタッフが参加。

そんな心配をよそに、学校で配布されたチラシを見て来たという未就学児から小学生までの子どもたちとお母さんたち10名ほどが参加。開催場所は、宗像市自由ヶ丘南にある自由の森遊歩道の出口にある広場。

竹細工の講師である石橋さんの指導のもと、お米とお水を入れる空間を作るため竹の側面を一部切り抜く作業へ。

切り抜いたら2合ほどのお米を入れ、竹で蓋をして40分ほど火にかけます。その間、子どもたちは会の事務局長である中山さんから、火の怖さと大切さについて学びます。またイノシシの足跡を見つけたり、のびのびと走り回って遊びながらご飯が炊けるのを待ちます。

炊き上がった熱々のご飯を自分たちでおにぎりにしていただきます。おにぎりをほおばる子どもたちからは笑顔がこぼれます。竹の水分もお米に含まれて、炊きたてのご飯の匂いからは清々しい竹の香りが漂います。

子どもたちからは、「初めて電動ドリルを使って楽しかった。」「竹でご飯が炊けた!」など、地域の方たちに見守られ安心して体験ができ、とても満足の様子。

一緒に参加したお母さんたちは、「以前から参加したいと思っていた。子どもたちにとって良い体験だった。」「地域の方たちがいつも一生懸命企画されて、子どもたちが楽しそう。」と家庭ではなかなか体験させてあげることができないことを地域の皆さんがしてくれる、そのことに感謝しているようでした。

自由の森遊歩道が開通して来年度には10周年を迎えます。日々の遊歩道の維持管理は、自由の森遊歩道を守る会の皆さんが実施しています。

同時に、この自然の中で子どもたちにのびのびと遊んで欲しいと、地域の人材を活かしながら充実した体験学習塾も続けています。会を運営し継続していくには、会員の高齢化など解決につながらない課題も山積みです。それでも、「皆、何かあったらすぐに駆けつけてくれる、ボランティア活動なのにとても感心する。頼もしい仲間。」と、事務局長の中山さんは話します。この日も、皆さんの楽しい笑い声があちこちから聞こえて会員同士のつながりの深さを感じることができました。

月に一度は森へ入り整備している、自由の森遊歩道へ行ってみませんか?1500万年以上前の木が化石になった珪化木(けいかぼく)に触れたり、第一展望所からは四つ塚の山々が眺望できます。

 

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