1月20日(日)、赤間地区の田久公民館にて、ロープレむなかた2018のプログラム「宗像地域活動・自治会活動交流サミットin田久〜地域活動の課題を、みんなで知恵を出し合って解決〜」が開催されました。
参加者はスタッフを含めて22人。
自由ヶ丘や日の里、光ヶ丘などから、
- 他の地域ではどんな取り組みをしているのか知りたくて
- 高齢者を施設だけでなく地域でどう見守っていくのか、自分にできることは何かを考えたくて
- 宗像に住んで30年になるが、歴史やまちのことをあまり知らないので知ってみたいと思って
- 会社組織の他にまちの方とも繋がりが欲しくて
- 地域活動に参加したことはないけど、興味があって
などなど、参加された動機はみなさんさまざま。
1人30秒くらいの簡単な自己紹介をしたあと、内容に入っていきました。
自治体とは違う自立組織「田久有志の会」
「田久有志の会」は自治会とは別に独立して活動する地区有志の集まり。
他の多くの市民活動団体と異なる点は、働き盛りの子育て世代が主体となって活動しているところ。
どんな人達がどんな理由で関わっているのでしょうか?まずは取組事例の紹介がありました。
どんな会?
「田久有志の会」は田久地区に住む子育て世代の父母とそのOBによって構成され、H25年に発足。
会員は当初の13人から22人と徐々に増加しています。
ゆめタウンで開催される夏祭りでは店頭に子どもたちが立ち、会が作る「田久カレー」300杯は毎年完売!
その売上を年間の活動費にあてて地域に還元しています。
ときには他地区の祭りにも出店したり、夏休みに寺子屋をしたり、9月に開催している通学合宿では小学生の成長の機会に大きく貢献されているそうです。
「田久有志の会」の基本精神は「子どもたちに良い思い出を作ってあげる」ことと、子どもたちのために田んぼや畑を無償で提供してくれる地元へ「感謝の気持ちを還元する」こと。
そして「参加できる会員が参加できるときに、できる範囲で参加する」ことを原則としています。
決して無理はしない、させない。そして会員同士の付き合いは楽しく愉快であること!
これらのことを心がけているからなのでしょう、活動の説明をする代表の西田さんもスタッフのみなさんも、みんなわきあいあいと楽しそうにされている姿がとても印象的でした。
質問タイム
一通り活動内容を聞いてみて参加者の皆さんから質問を受付ました。
男女比は?
「半々くらいです。おやじの会・淑女の会のような感じで、バランスよく運営しています。
今日もカレーは女性陣に作ってもらっています。」
それぞれのイベント運営はどういうふうにしていますか?(打ち合わせや準備など)
「基本的には集まれる人が集まって活動しますが、無理はしないのがモットー。
人が集まらないときは開催を見送ったりして、できる範囲でイベントを組んでいます。
共有事項はLINEグループを作って柔軟に伝達しています。
それぞれの声掛けも意識していますよ」
地域の課題を考えてみよう
ここからは2つのグループに分かれて、参加者それぞれが感じる地域の課題を出し合う時間です。
思いつくものを付箋に書いていき、中央の模造紙に貼りながら発表していきました。
- イベントがマンネリ化しないか?
- 資金繰りってどうしてる?
- 年寄りの活躍の場がほしい
- 意欲のある人とやらされ感な人がいるが、どうしたらみんなが意欲をもてるだろうか?
- 子ども会が消滅してしまった…
- 子どもが友達とうまくコミュニケーションをとれないと言う。学校以外にコミュニケーションを取れる場があるといいのだけど
さまざまな課題が上がります。
各グループでも発表し、課題を共有。そしてどうしたら課題が解決に向かうか、自由に意見を出し合いました。
お金の問題に関して
活動内容がよいものであれば区費からまかなうこともできるようです。
参加したいと思えるようにイベント自体の魅力を上げていくことも大切なのではないかという意見がありました。
どうやったら仲間は増える?
今回主催側の品川さんももともとは全く地域の活動に参加していなかった一人で、積極的に参加するようになったのは興味のあるイベントに参加したことがきっかけといいます。
他にも参加者の中には同じような経験を持つ人がちらほら。
「最初に一歩を踏み出すかどうか」が仲間を見つけることの第一歩のようです。
他にもたくさんの意見が出ていました。
活発な意見交換の後は、お待ちかね「田久カレー」
今回は活動紹介にも出ていた「田久カレー」のまかない付きです。
みんなでいただきま~す。
田久有志の会の女性が朝から仕込んでくれたトロトロのカレーを頬張りながら、まだまだ交流は続いていました。
最後に
公民館内のステージで記念撮影。
参加した皆さんからは、
- 地域の方々と交流できてよかった。地域活動の内容・問題点が知れてよかった
- 地域の人と繋がれる場があることがわかってよかった
- 田久以外の地域の方が多くてびっくりした。視野を広げるって大事だなと思った
- 他の活動団体の手段や工夫などを知ることができてよかった
- 地元愛の強い人が多いことに感動しました
などさまざまな感想が寄せられました。
「年に一度くらいの頻度でまたこのような地域交流サミットを開いていけたら」と主催の品川さんは言います。
これからの田久有志の会の活動にも注目ですね。
ゆめタウンの夏祭りなど田久カレーを見かけたときにはぜひ食べてみてください!