【2/24】プロカメラマンが教える!スマホカメラ講座 レポート

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2月24日(日)の午前中。自由ヶ丘地区コミュニティ・センターでスマホカメラ講座を開催しました。

スマートフォンカメラの性能が上がり写真を撮ることが手軽になるにつれ、さまざまなシーンを画像に残す機会が増ました。写真は撮ったけどなんだかわかりにくい写真になってしまった…なんてこと、ないですか?誰が見てもその目的が伝わる写真を撮るためには、カメラの性能の他に少し技術も必要なようです。

参加者は14人。地域の団体やコミュニティセンターの職員、自治公民館に所属する人の他、市民活動に興味がある主婦の方などが参加。初対面の人も多く、少し緊張した空気で講座がスタートしました。まずは近くの人と簡単に自己紹介と、どうしてこの講座に参加したのかをお互いに話してもらいました。

みなさん目的はさまざま。すぐに話が弾み、教室の空気が軽くなりました。

先生の紹介

今回の講師は宗像市在住、フォトグラファーの山下真一郎さん。北海道東海大学芸術工学部を卒業後、広告の仕事を経て2012年からフォトグラファーとしての活動を開始。福岡市中洲リバレインのNHK文化センター福岡教室では講座も行っています。

また山下さんてどんな写真を撮るの?という方はこちらをチェックしてみてください。
>>ホームページ

講義の流れ

今回の講義はこんな流れで行いました。

  • 先生の講義
  • 実践
  • 先生から添削

先生から写真を撮る際の【基本となる3つのポイント】を教えていただき、それをふまえて実際に写真を撮りに行きました。被写体となってくれたのは同日同時刻、同コミセン内で開催されていた市民活動団体「自由の森遊歩道を守る会」さんの「ゆたかな3K塾 科学実験教室」に参加してくれていた小学生。この日は特別に団体さんに許可をいただき、写真撮影のために途中おじゃまさせていただいたのでした。

写真を撮るための3つのポイント

撮影はコミュニケーション

最初に準備運動として、写真を撮るときの心得を教えてもらいました。「写真を撮るときには意気込んで撮りに行くとか、気付かれないように撮るという感じではなく、会話しているように撮ってほしいんです」。楽しいイベントのときには一緒に楽しく、その会の撮影者というよりは参加者として撮影をすることが大切とのこと。なので必然的に下準備として「この会のコンセプト、趣旨は何なのか?」を撮影者として知っておくことが必要なんだそう。

デジタルカメラはもちろん鮮明に撮れるけれど、コンパクトでレンズも小さいスマホカメラの方が相手に圧を与えず撮影できるメリットもあります。カメラマンはできるだけ目立たずにその場に溶け込む黒子(クロコ)的存在。「良い写真が撮れるまで相手の前に粘り強く立ち続けてもいい写真は絶対撮れません。サラッと撮ってその場をすぐ離れる、撮れなかったときはちょっとしてまた戻ってくる、というのを繰り返してください」。先生の説明にみんなふむふむとメモを走らせます。

①明るさ

基本ポイントの1つ目は、明るさについて。カメラ用語では「露出」といいます。ここで素人あるあるなのは「写真全体の明るさを見がち」というところ。

写真の明るさは主役に合わせるべし!

人物を撮るときにはその人に明るさを合わせる。もっと言うと、その人の顔の明るさだけを見てください!スマホで明るさを調整する機能については説明が長くなるので省略しますが、これがあると逆光で被写体がシルエットになることもなくなります。スマホで調整できない場合はパソコン上で調整することもできるので、あとでゆっくり編集したい方はパソコンで調整することをおすすめします。

②構図

これは次のことを意識するとOKです。

横撮って、縦撮って、アップで撮る

一つのアングルで一発で決めようとせず、3種類のアングルで撮っておく。これをリズムカルに撮る癖をつけるとどれかのアングルが失敗していても大丈夫。横構図は一番効率が良く、トリミング(画像を切り取ること)をすれば縦の写真にもなりえます。

③レタッチ

レタッチとは「撮った写真を加工してよりきれいにすること」です。これは主にパソコンでの編集になりますが、先生オススメのアプリケーションとして「Googlephoto」が紹介されました。無料で使えるアプリで幅広い編集が可能。気になる方はぜひお試しあれ。

他にもたくさんの事例や先生の身振り手振り付きの説明で、みなさん笑いながらの楽しい講義でした。どんな小ネタ話があったのかは参加した人だけの特典です☆

実践タイム

さてここからは教えてもらったことをふまえて実際に写真撮影。ここでカメラマンには納得するまで写真を撮ってもらい、ベストショットを一枚決めてそのデータを主催者に提出。一人一枚先生の添削を受けることができます。
にぎわう教室にシャッター音が響きます。

すごい賑わい。笑

一人の少年にカメラマンが殺到していました。カメラマンのコミュニケーションに応えながら嫌な顔ひとつせず、着々と作業する姿が魅力的だったそう。どんな写真が撮れたんでしょうか?添削タイムが楽しみです。

データ集約の間には先生の周りに人だかりが。せっかくプロフォトグラファーに質問ができる機会ですもの、もらえる情報はもらわないと損です!笑

添削タイム

みなさんが撮った写真を集約し、みんなで見ながら先生に添削してもらいます。ここでは特別に許可をいただいたので、撮った写真を一部おすそ分け。見てください、この楽しそうな子どもたちの表情!

添削のチェックポイントとして、主役の明るさ、主役の目線、角の4点に物があるかどうか、などなどいろいろな視点でコメントをいただきました。先生の基本講義を先にしていたこともあり、みなさんなかなか素敵な写真ばかり!「みなさん、いいですね!」と先生も大絶賛でした。

今回のセミナーをきっかけに、参加したみなさんの活動の様子がいっそう魅力的に発信されることを願うばかりです。講義いただいた山下先生、ありがとうございました!

最後までお読みいただきありがとうございます。

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