【ロープレ2021】宗像のおいしい魚を食べよう!〜シーソンズが教える今夜のおかず〜

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11月27日(土)の午後、メイトム宗像の2階調理室で一般社団法人 シーソンズによる料理教室が開催されました。
市内や福岡市や大刀洗町から、主婦や親子、男性など合わせて10名が参加しました。

シーソンズは鐘崎の漁師や海女ちゃん、「食」のプロデューサーたちが集結し、海と人との発展的な共存を目指し海岸清掃をはじめとする環境保全活動を行う団体です。
今回の開催は魚料理に苦手意識のある若い世代に身近なスーパーなどで手に入る魚を使った簡単な魚料理を教え、家でも手軽に新鮮な魚を使った料理を作って欲しいという思いで実現しました。

まずは動画を見ながらスーパーでのお魚コーナーの見方について教えてもらいました。

  • 福岡県のスーパーの魚はそもそもレベルが高い!
  • 産地が近いほど鮮度が高い
  • お店に並ぶ天然ものは旬のものしかない!(養殖には旬がない)

などなど、漁師ならではのウンチクにみなさん関心して聞き入っていました。

本日調理するメニューは以下の3品。

  • お刺身の中華風マリネサラダ
  • お魚のさっぱり混ぜご飯の素
  • お魚の包み焼き オランデーズ味噌ソース

簡単に本日の流れを説明してもらい、いよいよ調理スタートです。

【お刺身の中華風マリネサラダ】

サラダ用の野菜はサニーレタスなどを手でちぎって水にさらしておき、水菜、キュウリ、トマト、玉ねぎスライスなどお好みのものを切っておきます。

中華風ドレッシングは塩、砂糖、米酢、濃口醤油、胡椒、サラダ油、ごま油に玉ねぎを入れることで、本格的な味になります。
サラダ油以外の材料をミキサーで混ぜ、ペットボトルなどの容器に移して油と混ぜて中華ドレッシングの完成です。

盛り付けの際に上からふりかけるバターピーナッツは袋に入れて麺棒などで砕いておきます。
次にマリネ用の刺身を切ります。
今回マリネサラダに使った魚は、その日にスーパーでブロックに切り分けてもらった鯛とサワラです。

調理1人分(4食分!)の切り身を参加者がそれぞれ切っていくのですが、ここでいくつかポイントを教えてもらいました

ポイント①

刺身を切り分ける時は必ず包丁を研ぐこと。本格的な研ぎ石を使わずとも、市販のシャープナーで構わないそうです。

ポイント②

刃元から刃先まで、刃渡り全体を使って一回で切ること。(ノコギリのように往復させない)

カットした刺身は先ほど作った中華ドレッシングで和えて、冷蔵庫に入れて味をなじませておきます。
サラダの野菜をお皿に盛り付け、ドレッシングになじんだ刺身をたっぷり載せていきます。
(実際の盛り付けは十分に時間が経ってから行なっています)

砕いたバターピーナッツを振りかけて完成☆驚くほど簡単に本格的なマリネサラダが出来上がりました。

マリネの鯛とサワラはその日に業務スーパーで捌いてきてもらったばかりなので新鮮そのもので、ブリッとした弾力がたまりません。刺身は絶対ブロック買いがおすすめです。刺身を自分で切ると厚さが自由に調整できるので、それも嬉しいところ。
バターピーナッツの歯ごたえもアクセントになっていて、サラダが一気に豪華になりました。
刺身とドレッシング、そして少しでも野菜があれば簡単にマリネサラダができるということがわかりました。

【お魚のさっぱり混ぜご飯の素】

今回混ぜご飯の素に使うお魚は鯛とサワラ。酒と白だしで魚のそぼろを作るようなイメージで身をほぐし、火を通します。

粗熱をとったら、それにしば漬けと青しそを細かく刻んだものと白胡麻を加えるだけ。

余った焼き魚なら身をほぐしたもので代用が可能という簡単なレシピです。
一口サイズのおにぎりにしてラップで包んだものを試食にいただきました。

魚の旨味としば漬けの塩味、青しその風味と胡麻の香ばしさ・食感がマッチした、絶品混ぜご飯でした!
魚の種類を変えたりして、家でもいろんなアレンジを楽しめそうです。

【お魚の包み焼き オランデーズ味噌ソース】

今回のメインディッシュです。この料理のコツは魚の下準備とオランデーズソース作り。
下準備として、魚の切り身(ここではサワラ)に薄く塩をふり、10〜15分置きます。(塩は片面でOK)

表面に水分が出てきてしっとりしてくるので、それをペーパーで拭き取ります。この一手間が臭みをとるための大事な工程なのです。

買ってきた切り身を保存する時はそのまま冷凍するのではなく、一度塩をふり、出てきた水分を拭き取り、キッチンペーパーで包んだ上でラップをして冷凍すると、臭みが気にならずおいしくいただけるとのことです。
これを知っておくだけでも「魚の臭みが苦手」という人への苦手意識が軽減されると思いました。

オランデーズ味噌ソースはソースの具合を見ながら常に混ぜ続けるという作業工程が少し難しかったのですが…

ホテルでフレンチを作っていた山田さんに見てもらいながら、本格的なレシピで作ることができました!

次に、下準備の済んだ魚をフライパンで焼いていきます。

オーブンシートに包み焼きの材料を包んでいきます。焼いたサワラにオランデーズ味噌を塗り、きのこ類などを載せます。ししとうの緑が鮮やか。

後はオーブンで焼くだけ。
参加者は中身が崩れないように紙の端を折り込み包んだ状態にして持ち帰り、後は家で完成させてもらいました。
先生が作った完成作がこちら!

バター、卵に味噌が合わさった秘伝のソースがとっても濃厚で、サワラやキノコと一緒に食べると本当に美味しかった!
少しコツがいるものの、特別な材料は必要ないので家でまた作ってみたいと思いました。


参加者は各自持ってきたタッパーやジップロックに入れてたっぷり4食分をお持ち帰り。その場では先生が試食用に作ったものを少し実食させてもらいました。

【参加者の声】

  • 「普段作らない味の料理を学ぶことができたのでよかったです。魚の臭みを消す方法などコツをいろいろ教えてもらえたので、やってみようと思います」
  • 「実践的でコツをふまえつつ、簡単でチャレンジもあり楽しめました。包丁研ぎの使い方、切れる包丁の見極め、スーパーの魚の選び方、冷凍の方法など」
  • 「魚の下処理や保存、おいしく食べるコツを聞けてよかったです。楽しておいしい。サイコーです。」
  • 「漁師さんによる料理教室、とても新鮮でおもしろかったです。ちょっとしたことがとても勉強になりました。また機会があれば参加したいです。ありがとうございました。」

などなど、参加者からは満場一致で「大満足」の評価をいただきました!

シーソンズは今後もさまざまな企画を実施していくそうです。
宗像の海を守るため新しく生まれた団体に、これからも目が離せません。

シーソンズの情報についてはこちらからご覧いただけます。

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