【人まち事業】むなかたの名所・史跡見学ツアー『東郷・田熊コース』

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11月20日(日) 、市民活動団体「宗像歴史観光ボランティアの会 」による『むなかたの名所・史跡見学ツアー』が開催されました。”東郷・田熊コース”の約3キロを参加者へガイドしながらゆっくり散策しました。

🚶田熊石畑遺跡を歩く

スタート地点は集合場所の田熊石畑遺跡歴史公園(いせきんぐ宗像)です。ガイドは「宗像歴史観光ボランティアの会」の安永さん。弥生時代から古墳時代(紀元前3世紀〜紀元6世紀頃)にかけての集落遺跡を案内してくれました。

有力者の集団墓である区画墓(くかくぼ)や貯蔵穴(ちょぞうけつ・地下式の穴蔵)、それを守る溝をめぐらした環濠(かんごう)、倉庫と考えられる高床の掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)、堅穴住居をめぐり、安永さんのガイド案内に熱心に耳を傾けながら当時の生活の様子に思いを馳せました。

🚶示現神社を歩く

田熊石畑遺跡歴史公園をあとにし、宗像市田熊にある示現(じげん)神社へ。示現神社は東郷小学校のすぐ南側の小高い丘に鎮座しています。ご祭神は素盞鳴命(すさのおのみこと)と大巳貴命(おおなむちのみこと)。この日は特別に社殿の中へ入ることができ内壁面に飾られた絵馬を拝見することができました。

絵馬
もともとは神々に祈願する際に生きた馬を奉献していました。その後これに代わる方法として、土や木などで作られた駒形(こまがた)が奉納されるようになり、さらにかわって馬を板に描いた絵馬が奉納されるようになったと言われています。

🚶摩利支神社を歩く

最後の目的地は、宗像市東郷にある摩利支神社(まりしじんじゃ)です。摩利支神社は開運・勝運の神と言われ、ご祭神は天之御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)、葛城一言主神(かつらぎひとことぬしのかみ)(摩利支明神)。宮司の吉良さんから神社の由来をはじめ、元禄13年(1700年)の大洪水により現在の東郷にあった社殿など全て流失してしまったこと、その後黒田家により現在の地に新築された経緯などのお話を聴くことができました。

「大洪水に遭う前、朱鳥五年に創建された地(郡の中央の地である東江郷(現在の東郷))はどのあたりになるのか?」「あの辺ではないか?」「私はあの辺だと思う」・・など、ここでも歴史ロマンに思いを馳せる皆さんでした。

この日初めて摩利支神社を訪れたという参加者もいて、特別に社殿の中も案内してもらい、宮司さんの深い話にじっくりと耳を傾ける様子が印象的でした。

この事業は令和4年度宗像市人づくりでまちづくり事業補助金を活用して実施しています。

宗像歴史観光ボランティアの会とは?

歴史・文化・自然にはぐくまれた宗像の風土を愛し、これを学んで市内外に広く伝えるとともに、郷土の誇りを持って宗像の活性化につなげることを目的にボランティア活動を行っています。

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