3月4日(土)、街道の駅 赤馬館で市民活動・NPOセンター主催『CIRCL-むなかた井戸端会議 ❻』を開催しました。
「古民家に興味があって」「赤間宿についてもっと知りたくて」など、古民家の活用や赤間宿通りの文化遺産に関心のある11名の参加者が集まりました。
『CIRCL-むなかた井戸端会議』とは
宗像の今やこれからについて、対話を通じ、考えを巡らせながら深め、明日への行動につなげることを目的とした現代版井戸端会議です。少人数単位の車座で意見交換を重ねていきます。
今回のテーマ:「古民家を活用したまちづくり」
今回のCIRCLは、赤間宿通りが舞台。
赤間宿通りを散策して、古民家の活用や周辺の文化遺産について語り合います。
歴史あるまち赤間宿
赤間宿は、筑前21宿のうちの一つとして江戸時代に栄えた宿場町です。今も白壁や格子窓といった昔の家並みが残っています。
まずは、ボランティアガイドのみなさんによる案内のもと、築200年以上の建物が並ぶ赤間宿通りを散策しました。
■ 枡屋
白壁の元お菓子屋さん。お菓子の製造・卸・小売販売を続けた家で、「中の間」には「明り取り」があります。建物の中には運搬のために使われた長いレールが今も残っています。
■ 出光佐三生家(国登録文化財)
出光興産の創始者である出光佐三(1885~1981年)の生家。小説『海賊とよばれた男』(百田尚樹・著)のモデルとなった人物です。赤間宿まつりなどでは、生家が特別に公開されることがあります。
■ 出光佐三展示室
出光佐三にまつわる資料を常時展示しています。
■ 五卿西遷之遺跡碑
幕末、長州より九州に入った三条実美ら五卿が、赤間宿の御茶屋(本陣)に25日間滞在したことを記念する石碑です。
■ 法然寺
1575(天正3)年、慶春という僧が圓光大師の霊夢によって建てたと伝えられています。
■ 辻井戸
宿場の旅人や馬に飲み水を供給するためのもので、赤間宿には計7か所の辻井戸があったといわれています。現在はそのうちの2か所が残っています。
■ 須賀神社
赤間宿の氏神社。毎年7月には祇園祭、12月にはゑびす座が行われます。
■ 石松邸(橋口屋)
明治初期の建物で、以前は荒物屋でした。
■ 勝屋酒造
1790(寛政2)年創業。宗像大社のご神酒「楢の露」や「沖ノ島」の醸造元として知られ、主屋と煙突は国の有形文化財に登録されています。
勝屋酒造では、日本酒や甘酒の試飲を楽しみ、室内に飾られている雛人形を見せていただきました。
井戸端会議 start!
赤間宿通りを散策したあとは、少人数の車座になって井戸端会議のスタートです。
赤間宿の歴史と魅力に触れて、感じたことや芽生えた想いを参加者のみなさんで語り合いました。
話は尽きることなく、終了後も参加者がなごやかに交流する様子や、再び一緒に赤間宿通りの散策に出かける姿が見られました。
参加者のみなさんの声
- 近くに住んでいたが知らないことがたくさんあり、歩いて見学できたことが良かったです。
- 赤間宿について、ガイドさんを通して歴史的なことを知ることができました。
- みなさんの意見をいろいろ聞いて参考になりました。自分の夢を古民家再生で実現できれば幸せです。
- 赤間宿がそもそも初めてだったので楽しかったです。みなさんのアイデアも得ることができて考えさせられました。
- ワークショップを通して、地元(赤間)に何か貢献したいと行動されている方の話を聞くことができました。
- 人とのつながりができそうで嬉しいです。
モヤモヤしたまま・・です。
CIRCLを通じて持ち帰ってもらいたいものは、明確な答えではなく、“気づき”。
それぞれが感じている課題に対して解決の糸口が得られる場ではありません。そのため、モヤモヤしたまま… という人も。でも今まで知らなかったことを知る機会になり、気にならなかったことが気になるようになり、明日からの日常がほんの少し変わります。また車座となって語り合うことで、参加者同士の横のつながりや縁も大切に育てる場となっています。
今回の会場の紹介
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