【Step Up Lab】二丁目小学校

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Step Up Lab(ステップ・アップ・ラボ)とは?

Step Up Lab】は2023年から始まった市民活動・NPOセンターの新事業。市民活動団体の企画づくりや広報をマンツーマンでサポートするプログラムで、「イベント企画コース」「チラシづくりコース」から選択できます。

「チラシづくりコース」に申し込みをされた市民活動団体「二丁目小学校」のサポートについてまとめました。

背景

市民活動団体「二丁目小学校」は学校の休業日などに自宅にいる子どもたちのために、地域の公民館(宗像市公園通りの二丁目公民館)を活用して地域の人々とふれあう居場所をつくっています。学校や家庭以外の第2の居場所として、子どもたちに親しまれるように「二丁目小学校」と名前をつけて地域住民がスタッフとなり活動しています。

絵本の読み聞かせの時間があったり…
公民館横のフラワーファクトリーで…
炭火起こし体験をしたり

今回作成を希望するのは、2023年3月から始めた「みんなの居場所」という公民館開放活動の案内チラシです。毎月第2・4水曜の夕方に公民館を開放し、「誰が来てもいい、何をしてもいい場所」として地域の人が自由に集える場所を作ったのですが…「結局誰も来なくて。広報不足なのか、需要がないのか、名前がいけないのか…どこに問題があるのか悩んでいます。まずはチラシを改善して地域の人にアピールしたいです」ということでした。

チラシ以外の広報媒体がなかったので、まずは鮮度の高い情報を随時発信できるSNSとして、Instagramの団体用アカウント開設をサポート。その上で、企画の段階から情報を整理していきました。

【Step 1】情報整理

それまでのチラシはWordで作成しており、回覧板に挟んで公園通りの地域に全戸回覧していたり、団地の掲示板に貼ったり、地域の飲食店に置かせてもらったりしていました。「それでも人が来ないってどういうことだろう?」を一緒に考えてみます。

A4サイズ版
A5サイズ版。右は夏休み期間中の特別バージョン

チラシを作成したり、何かを企画するときには、「誰に読んでもらいたいのか」「誰に来てもらいたいのか」という対象を明確に決めることが一番大切です。「誰でもきていいよ!」「みんなおいで!」と呼びかけられた人は「自分のことだ」とは受け止めず、他人事に捉える傾向があります。対象を「みんな」にすると結果的に誰にも振り向いてもらえないのですね。

みんなが来てくれるような場所を目指す場合は段階を踏んでいくのも一つの手です。はじめは対象を「小中学生」と狭く設定し、「みんなの居場所」という名前を「ほうかご二丁目小学校」と変えて、活動を見直すことにしました。

対象が小中学生となると、いくつかアイデアが出てきました。

  • 言葉の説明よりイメージ図の方が子どもたちの目にとまるかもしれない
  • どんな場所か分かりやすくイメージできると、親も「行っておいで」と言ってくれるんじゃないか
  • 宿題をしたい子もいるかも。静かに過ごすスペースと元気に遊ぶスペースを分けたら来やすいんじゃないか

など、これらをチラシに反映させていきます。
また作成ソフトについてWordではデザインに限界があるため、PowerPointに挑戦してもらいました。

【Step 2,3】下書き・作成

簡単な下書きをいくつか書き、細かい修正も行なって完成したチラシがこちら。

カラー版
白黒印刷することも多いそうなので、グレー版でも問題ないか確認して色味を決めました

受講した馬場さんは、「いきなりパソコンに向かうのではなく、まず情報整理することの大切さを学びました。活動のターゲットを明確にしたことでチラシのイメージも明確になったし、効果的な言葉の選び方、フォントの活用方法も学びました。今後も相談に乗ってもらえるとありがたいです」とコメントいただきました。

受講した髙屋さん(左)と馬場さん(右)

チラシは作ってから効果を検証してくことがまた大事になってきます。対象になる子どもたち見てもらい、「どう思う?」「どんなものがあったら来たくなる?」など生の声を拾って反映していくとさらに良いものが出来上がってきます。

公園通り近隣にお住まいの方はぜひ子どもたちに勧めてみてください!
二丁目小学校はこの度Instagramも開設したので、こちらのアカウントもぜひフォローして最新の情報をチェックしてみてくださいね。

団体情報

▷ 二丁目小学校 

▷ 二丁目小学校Instagram

お問合せ先(担当 / 馬場)
☎︎ 090-5029-4998
✉️ 2chomesho@gmail.com

  • このエントリーをはてなブックマークに追加