【Step Up Lab】Berinda

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Step Up Lab(ステップ・アップ・ラボ)とは?

Step Up Lab】は2023年から始まった市民活動・NPOセンターの新事業。市民活動団体の企画づくりや広報をマンツーマンでサポートするプログラムで、「イベント企画コース」「チラシづくりコース」から選択できます。

今回は「イベント企画コース」に申し込みをされた市民活動団体「Berinda(ベリンダ)」のサポートについてまとめました。

背景

“Berinda”はイタリア語で「可愛らしく輝く女性」という意味で、市民活動Berindaはハンドマッサージや傾聴を通して、宗像の女性がその人らしく輝けるようサポートするための活動をしています。

団体代表の林田さんは、「一人ひとりの悩みに寄り添いたい。気軽に相談しにきて欲しいけど、『何か悩み事がないと話に行っちゃいけないんじゃないの?』と相談自体にハードルを感じる人が多いのが悩みです。こういう活動をしている市民活動団体があるということをもっと知ってもらいたい」と相談に来られました。

【Step 1】企画づくり

「企画づくり」のステップでは、団体の現状や課題をヒアリングしながら以下のようなことを一緒に考えていきます。

  • [ Who ]  イベントの対象者は誰?どんな人に来てもらいたい?
  • [ What ]  イベントの目的は何?来てくれた人にどう行動してほしい?
  • [ How ] どうやって?どんな内容にする?
  • [ When ]  いつ開催する?(季節・曜日・時間など)
  • [ Where ] どこで開催する?

お話を聞いていくと、「家事に育児に仕事にと、多忙な日々の中で自分を見失いがちな女性が、自分とゆっくり向き合えるイベントを開催したい」と方向性が定まってきました。国家資格でもあるキャリアカウンセラー資格をもつ林田さん。自身も定期的に活用している「価値観リスト」というツールを使って、「自分の価値観と向き合い、自分が本当に何をしたいのか、何が大事なのかを見つけてもらうおう。そしてもっと話が聞きたい、またの機会にゆっくり林田さんに会いたいなと思ってもらうイベントを開催しよう」ということが決まりました。

※「価値観リスト」とは…自分の価値観を理解するために心理療法としても使われる手法です。80個の価値観の中から自分にとって大切だと思うものを選んでいく過程で、さまざまな気づきを得ることができるとされています。

【Step 2】広報

企画の内容が決まると、イベント内容を対象者に届けるために情報を発信します。NPOセンターでチラシを作成し、NPOセンターを運営するPENTAGONのFacebookやInstagram、NPOセンターのLINE公式アカウント、メイトム宗像ホームページのイベント情報への掲載、メール配信など、手を尽くします。また本事業は市の事業という扱いになるため、宗像市LINEでも配信してもらいました。

本イベントのチラシ

団体にもチラシを渡し、手配りやイベント会場での設置など、力を合わせます。広報開始から申込締め切りまでは短くても1ヶ月はあったほうが良いでしょう。イベント開催日から逆算して計画を立て、企画の準備をすることが大切です。
広報の甲斐あって、定員8名に対して9名の申込をいただくことができました。

【Step 3】イベント実施

「企画づくりの9割は準備で決まる」とも言われます。講師を務める林田さんからは当日のワークをスムーズに進めるための宿題が事前に参加者にメールで送られました。どんなことを話すのか台本もしっかり作り、本番では準備してきたことを実施するだけです。

Berinda代表の林田さん
会場となった気まぐれカフェ陽庵(hian)はパン屋sianの敷地内にあります

今回は会場の写真撮影がNGだったため、残念ながらイベントの様子をお伝えできませんが、参加者の皆さんはそれぞれゆっくり自分を振り返る時間が持てたようです。

アンケートの声

  • 事前アンケートで自分のルーツを考えることができ、価値観リストで自分の大切なことが表面化しました
  • 短時間でしたが、自分のことを深められました
  • 価値観が20代の時と全く違うことで、変わったから良い、悪いではなく、今日の自分に今必要なことが見えて、人間の変化が未知なものだなとびっくりしました
  • 自分が選んだ10個の価値観を見て、今やっている行動、決断がこの10個の内容につながっていることに気づきました。家族とシェアして、それそれ違う価値観を分かり合って、助け合いたいと思います
  • うすうす気づいていた価値観が一番でした。ただ、日々かなり偽って生きているなと確信しました
  • 数年後にまたしてみたい。こういうものがあるということを知ってよかったです

ふりかえり

イベントの企画と実施を振り返って、林田さんは「『価値観リスト』を使ったワークで今回のようなイベントが開催できるとは考えてもみなかったので、とても勉強になりました。告知のタイミングやチラシに載せる文章(告知文)なども、とても参考になりました」と笑顔でコメントいただきました。

Berindaは今後、会場となった気まぐれカフェ陽庵(hian)でハンドマッサージと傾聴の場を設けています。他にも、さとづくり48コミュニティナースでのハンドマッサージや、FAMILY KITCHENいちごえん(苺縁)での活動も予定しているとのこと。活動詳細は団体Instagramアカウントや下記からご確認ください。

団体情報

▷ Berinda SNS(Instagram)はこちら

▷ ハンドマッサージ+(プラス)への予約はこちら

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