【まちづくりのすゝめ2023】企画づくりのすゝめ

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2月21日(水)、市民活動・NPOセンター主催の「まちづくりのすゝめ2023」第4弾!実践編『企画づくりのすゝめ』をメイトム宗像で開催し、市内外から17名が参加しました。

「まちづくりのすゝめ」とは?

市民活動やまちづくりを実践するときに役立つノウハウを学び、これからの活動に活かすための講座です。2023年度は「デザイン編」「スキル編」「ツール編」「実践編」のテーマに沿って全4回開催。

講師の紹介

講師は、サガン鳥栖 社会連携担当の井上裕介さん。佐賀県鳥栖市出身で、現在は鳥栖市をホームタウンとするプロサッカークラブ「サガン鳥栖」で地域活動などを幅広く企画し、地域密着を実践する仕掛け人です。

講義スタート!

点々とやってきたことが今に結びついている

サガン鳥栖からギラヴァンツ北九州、V•ファーレン長崎と歴任した後、再びサガン鳥栖へ戻り社会連携担当として「地元」を応援する、「地元のなかま」を応援し連携するホームタウン活動に取り組む井上さん。これまでスタジアムの建設や運営、まちの推進などに関わってきた経験から「どんなとこにいても大事なこと、共通しているのは、“地域の人とやる” こと。この信念を曲げずにやってきたことが今の佐賀のスポーツ発展へとつながり、スポンサーも増え組織の運営に結びついています。」と話します。

企画づくりはストーリーを大切に

「はじめは “0” だったもの、真っ白い紙だったものにストーリーをつくりあげていく。ここを丁寧につくっていくことと”応援したい”とかいう気持ちをカタチにすることが大事。」と井上さんは言います。自分たちが「こういうことをやりたいです」と声に出していくことも企画づくりの大切なプロセスになります。

企画づくりのpoint!
・分析し仲間づくりの分布図を作成する
・ターゲットを絞る
・分布図をもとにタッグを組むところ(企業など)を考えていく
・ストーリーをつくる

サガン鳥栖のクラブ理念に沿って

サガン鳥栖のチーム名の由来は『長い年月をかけて砂粒が固まって砂岩「サガン」となるように一人ひとり、小さな力を集結し立ち向かうこと』。”佐賀の”という意味にも通じています。そして「人づくり・まちづくり・夢づくり」のクラブ理念のもと、さまざまな社会連携活動を行っています。当初はぼやけていたクラブ理念ですが、3年かけて課題を出すところから言語化し、クラブが目指す将来像を築きました。
理念づくりで大切にしたのは、
地元をどう巻き込めるのか?
サッカーを通して何が生まれるのか?
ということ。そして自分たちだからできることは ”つなげる役割=仲間づくり” で、永続的な「つながり」を構築することがクラブ運営の強化にもつながる、ということにたどり着きます。

▼仲間づくりの分布図(井上さんの資料より)

それぞれが 強みであり、”いい” or “悪い” で見ない。いろんな人のストロングポイントをどうつなげていくか?タッグを組む企業などへは、サガン鳥栖の理念やストーリー、未来へのイメージを伝える努力をしっかり行い、ごまかさないやり方で向き合うことを大切にします。実はこういうやり方が長く続けていけるポイントの一つで、クラブスポンサーの増加にも反映されています。

サガン鳥栖の社会連携活動

サッカーに無関心の人はまだまだ多い、でも、サッカーでは関われなくてもサガン鳥栖を活用することで課題解決につながったり、関わる方々の意欲や前進するチカラにつながる取組みはできます。分布図にはいろんな立場や状況の人もいる、でも、みんな一緒に歩み続ける”地元のなかま”です。
「サッカーがあることで自分の中の何かが豊かになってもらえたら。言葉に出してくれる人と協力していき、勝ち負けとかではなく不可欠だなぁと思ってもらえる関係性を築いていく。でも、一番大事なのは情熱!!」と最後に熱く伝えてくれました。

▼「ひとづくり」活動の一例(井上さんの資料より)
▼「まちづくり」活動の一例(井上さんの資料より)
▼「ゆめづくり」活動の一例(井上さんの資料より)

参加者の声

質問タイムでは、

Q.このような企画づくりはどんな風に学んだらいい?

井上さん▶︎いつも見ている風景をちょっと気をつけてみる。バカになっていくことを敢えて心掛けている。違う人に見てもらい、違う反応を見る。プライドもあるし、イラっとすることもあるけど、でも変えられるものを変えてみる。

Q.つなげていく時のポイントは?人のどこを見ている?

井上さん▶︎質問されてハッとする(笑)。どこを見てるのか。意外と感情を入れていないかもですね。でもとにかく真っ直ぐ見る。つなげていくときに色んな立場の人がどうやったら”嫉妬”がなくなるんだろう、そこにいる人も組織も大事に動きやすいように心掛けているのかも。考えていないようで考えている自分がいるのかも?

終了後のアンケートでは、

📍その地域に住む人たちにとって何に役立つのが大切か?自分の視野にはなかった。
📍志やみんなの幸せを考えて動くことが大切だということがよく分かった。
📍サガン鳥栖を通じていろいろな連携の取組みが生まれていることを知り、サポーターとして誇らしく感じた。
📍点と点をつなぐことで関わるみんなが幸せになる企画を作っていけたらと思いました。

などの声をいただきました🌸


2023年度の『まちづくりのすゝめ』はこれで終了となります。全4回開催し、定員を超えるたくさんのお申し込みをいただき、ありがとうございました。2024年度もいろんな形で活動する人の背中を押す学びの場を開催します。ぜひご参加ください。
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