澄み切った青空、土曜日の昼下がり。日の里1丁目にある「日の里サードベース」からなにやら楽しげな声が聞こえてきました。
ロープレむなかた⑥
決定!日の里団地で楽しむ10の方法
〜宗像でゆるい繫がりをつくろう〜
会場となった日の里サードベースは「みんなの秘密基地」。
市民の手でDIYを手がけ、日の里からおもしろいことを発信する拠点となる場所です。
この日はスタッフを含め、10人ほどが集まりました。
今日はここでどんなことをしていくんでしょうか?
「まずは、トマト鍋を作りましょう!」
いきなりトマト鍋!?
実は主催者の竹下さんはトマト農家さん。この日は「桃太郎」という品種のトマトをたくさん持ってきてくれました!このトマトを贅沢に使ったトマト鍋から始めようと言うのです。なぜ鍋からなのでしょう?
「みんなで一緒に料理を作って食べると、はじめましての人でも打ち解けて仲良くなれるんです」
なるほど、みんなそれぞれ野菜を切ったりトマトを炒めたり、自然に役割分担して場が温まってきました。
熱したオリーブオイルにスライスしたニンニクを投入。そこにカットしたトマトを入れます。それだけでもう美味しそう!
鍋の準備をしながら、主催の山田さんの挨拶です。
実は主催の山田さん、竹下さん、岩下さんは昨年のLocal×Design Academyで繫がり、ロープレむなかたでグループ結成したメンバー。互いに近い価値観を共有してその後も交流を続けています。
今日の目的は大きく3つ、
①みんなと仲良くなろう
②トマト鍋を食べよう
③日の里でどんなことができるかをみんなで考えよう
どんなアイデアが出てくるのか楽しみですね。
そうこうしていると鍋が出来上がってきました!
鍋の味付けは塩のみ。お好みでとろけるチーズもかけていただきました。
参加者によるフラワーアレンジメントの披露の時間もあり、賑やかな雰囲気は前の歩道を歩く人たちの気も引いていたようでした。
お腹も満足したところで本題のスライドショーが始まります。
1970年代に九州一と言われたニュータウンが誕生した日の里団地。「緑と太陽に包まれた街」を目指し、当時1万3千人もの人が福岡や北九州から移り住みました。しかし半世紀近く経った現在、日の里は様々な課題をかかえるようになります。
これからの日の里で「こんなのがあったらいいな」というアイデアをみんなで出し合っていきました。
- 農業と都会の融合ができないかな
- ベッドタウンなので近所の人との交流がもてない。思い切って何かのコミュニティに属せばいいけど、ハードルが高いね
- なかなか表に出て来れない人が出てくるような地域を作っていきたいな。まずは直接の関係性作りからかな
- 話すまでは他人だけど、話したら盛り上がるし楽しい。繋がれる場所がないのは問題だね
- 国際交流がもっとあったらいいよね。宗像に住む海外の人に会いにいくツアーをするとか?
- 日の里サードベースだって箱だし、ハードルや敷居を下げて関わりやすさや間口をどれだけ広げられるかが課題なんじゃないか
- 来年度はデザインゲリラをやりたい!町歩きをして写真を撮るようなイベント
- これからの日の里を長期的に考える「ネクスト50年プロジェクト」をしたい
…
さまざまな意見が飛び交う時間となりました。
ここでタイムオーバー。10の方法にはまとまりませんでしたが、「企画者3人が次回また場を設ける!」ということでこの場は一度締めとなりました。
その後の参加できる人のみでBBQへと移行していきました。
さっきトマト鍋を食べたのにもうBBQ!(笑)
これもロープレの醍醐味、非日常体験ですね。
ゆるくその地域の人たちと繋がりたい方はぜひ、日の里サードベースものぞいてみてください。