自由ヶ丘地区防災計画 0回目

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7月7日(日)、自由ヶ丘地区コミュニティ・センターで「自由ヶ丘地区防災計画講演会」が開催され、地域から自治会、民生委員、防災士、福祉委員、地区内の福祉関連施設、幼稚園、保育園、小中学校関係者など100人以上が参加しました。

地区防災計画とは

「わたしのまち」に災害が起きたときの対策を同じ地域で生活する住民どうしで一緒に考え、できることを見直し、災害による犠牲者を出さないための行動計画を地域一体となってつくる取り組みです。最初から完璧なものを目指す必要はありません。近隣の方が集まり、防災ゲームで楽しむ、街歩き(散策)しながら気になる箇所を見つける、これも地区防災計画の取り組みのひとつです。

*「地区防災計画」についての詳細はこちら(内閣府 防災情報)
*「地区防災計画」は行政の「地域防災計画」とは異なります。

この取組みでは、自由ヶ丘地区コミュニティ運営協議会が主体となり、宗像市 危機管理課のサポートのもと全6回の行程で地区防災計画を作成します。講師は北九州市立大学 地域創生学群 准教授の村江 史年さん、記録などのサポートはPENTAGONが行います。

今回は地区防災計画0回目

自由ヶ丘地域での具体的な防災計画に踏み込んでいく前に、この日は参加者の防災意識を少しでも上げるため、村江先生から近年の災害の異常さや他市での防災の取り組み事例などのお話しがありました。

鳥取県出身の村江先生。「必ずしも人口が少ないとか、高齢化が進んでいるというようなことがイコール災害に対して弱いかといったら、そうじゃない。地域の連携が重要」と話します。講演会の内容をいくつか簡単に紹介します。

災害意識と防災行動のギャップ

内閣府の防災白書によると、災害発生の可能性を認識している人は6割を超えているものの、十分に備えている人は4割以下なのだそう。そこで、もしもの時どんなものを備えておけば良いのかをゲームを通して覚えることができる「防災グッズ暗記ゲーム」を行いました。
まずは下の画像を60秒見ます。

そして画像を消します。あなたはいくつ思い出せますか?
水、携帯電話のバッテリー、小銭の他、見落としがちな「薬」や「はぶらし」なども重要な防災グッズとして挙げられました。

携帯トイレの組み立て体験

「食事は1回我慢できても、トイレを1回我慢してくださいっていうのはとても辛いと思います」という村江先生の言葉にはっとさせられた参加者も多かったようです。実は奥深い災害時のトイレ問題に、先生は「このテーマで1回分講演ができます」と話すほど。災害時には凝固剤や吸水ポリマーを使用することで衛生的に排泄物を処理できるそうです。その後はグループごとに実際に携帯トイレを組み立ててみました。直接先生に質問する参加者も多く、会場は盛り上がっていました。

参加者の声

  • 災害前後の心構えを予測して、自分がどう動けばいいかをより深く考えたい。まずは自分を守る。そして助けられる立場ができたときに何ができるかを考えていきたいです。
  • 今日は、防災を身近に!我が身に!考えることができました。「ここからのはじめの一歩」を町内で考えていきます。
  • 民間施設との協力体制を日頃より取っておく必要性を強く感じました。
  • 自分達の身は自分で守らなければと思いました。町内の人ともっと顔見知りになって助け合える関係を作っていきたいと思いました。

これからの予定

次回からいよいよ自由ヶ丘地区の防災計画作成に進んでいきます。
第1回目は7月21日(日)、第2回は9月8日(日)を予定しています。


お問い合わせ

PENTAGON

一般社団法人 PENTAGON
☎︎ 0940-36-0311  📨 info@pentagon67.com
宗像市久原180番 メイトム宗像内(窓口受付時間:平日9:00〜17:00)

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