
1月15日(水)、市民活動・NPOセンター主催の「まちづくりのすゝめ2024」第3弾!ツール編『伝える力を磨く!チラシ・SNSの文章術』をメイトム宗像で開催し、市内外から21名が参加しました。
「まちづくりのすゝめ」とは?
市民活動やまちづくりを実践するときに役立つノウハウを学び、これからの活動に活かすための講座です。2024年度は「スキル編」「デザイン編」「ツール編」「実践編」のテーマに沿って全4回開催。
講師の紹介

今回の講座には、東京大学工学部出身で、機械エンジニアからライター・編集者へと転身した竹島千遥さんをお招きしました。2015年からライター・編集者として活動し、マーケティングや広報のコンテンツ制作を専門にされています。豊富な経験をもとに、文章の力や基本的なテクニックについて具体的な事例を交えながらお話しいただきました。
講義スタート!
講座では「文章の力とその重要性」「文章の基本ルール」「チラシとInstagramのライティングテクニック」などについてお話しいただきました。また、講座の中で事前にデータを提供いただいた3枚のチラシ添削の時間もあり、充実した内容となりました。

1.文章の力とその重要性
「文章には読んだ方の行動を促す力があります」とお話しする竹島さん。文章は活動の「顔」として読者との最初の接点となり、信頼感と安心感を生み出す重要な役割を果たします。見出しが魅力的でないと読み飛ばされてしまうこともあるわけです。そこでまずは、効果的な文章を作るための基本ポイントを教えていただきました。
1-①ターゲットと目的を明確にする
- 誰に向けて書くのか(例:小さな子どもがいる親/地域の高齢者/若いカップル、など)
- 何を伝えたいのか
- どんな行動を促したいのか(例:活動のことを認知してほしい/イベントに参加してほしい、など)
1-②短く、具体的に書く
「4W1H」(Who (誰が)・What (何を)・When (いつ)・Wher e (どこで)・How (どのように))を明確にすると説得力が増します。
Before:
「私たちの団体は、地域の皆さんがより快適な生活を送れるよう、さまざまな支援活動を行っています。」
After:
「地域をもっと快適に!住民支援の活動を実施中です。」
1-③読者目線で書く
- ターゲットが何を知りたいのかを考える
- 読み手が知りたい情報を中心に考える(✖️書き手の都合)
- 心に響く言葉やストーリーで、読み手に共感を与える
Before:
「地域の皆さんへ。私たちのNPOは、地域貢献活動に力を入れています。」
After:
「地域をもっと楽しく !親子で参加できるイベントやワークショップを企画中です。」
1-④行動を促す言葉を入れる
- 行動喚起の言葉を入れ、行動を引き出す
- 読み手が次に何をすればいいのかを明確に伝える
Before:
「詳細はこちら」
「お問い合わせください」
After:
「今すぐこちらをクリックして登録してください」
「1.フォームに名前とメールアドレスを入力、 2.送信ボタンをクリック!」
2. チラシのテクニック
チラシは情報量が多く詳細な内容を伝えられますが、情報が整理されていないと読み手に伝わらないことも。そのため確実に情報が届けるための視覚的な工夫と、分かりやすい情報設計が重要になってきます。効果的なチラシを作るポイントをまとめました。
2-①情報を整理し、すぐに内容を理解できるようにする
- タイトルでチラシの内容を要約する
- キャッチコピー(短いフレーズ)で読者の目を惹きつける
- 日時・場所・内容などの詳細情報を簡潔にまとめる
- 行動を促す言葉を配置して読み手が次に何をすべきかを指示する
2-②キャッチコピーのコツ【具体性】
「誰にどんなメリットがあるのか」を明確にする
Before:
「楽しいイベントを開催します」
「新しいメンバーを募集します」
After:
「親子で楽しむ!掘り出し物が見つかる地域マーケット」
「地域のつながりを感じる、シニア向けカフェトーク開催」
「一緒に未来を作る仲間を募集!あなたの力が必要です」
2-③キャッチコピーのコツ【インパクト】
感情に訴えかける言葉や短いフレーズ、数字を使って、読者の目を引く
Before:
「フリーマーケットを開催します」
After:
「50店舗が出店!掘り出し物いっぱいの地域マーケットで宝探し」
3. インスタグラム投稿におけるテクニック
インスタグラムでは視覚的なインパクトと共感性が重要です。短い文章で読む人の心を掴み、行動を促すには、SNSならではの特性を理解し活用することが大切になってきます。効果的な投稿のポイントを教えていただきました。
3-①ビジュアルを意識した構成にする
- 読者の目を引きつける短いキャッチコピーと画像でインパクトを出す
- 文章は絵文字や改行を使い読みやすくする
- 行動喚起は「ストーリーズを見る」「DM送信」「プロフィールリンク」などアクションを具体的に示す
3-②ターゲットに響く内容を意識する
- 共感を呼ぶ写真や動画を添える
- 感情を動かす表現を使う
- イベントの様子を振り返る投稿で次回の参加意欲を高める
参加者の声



- 普段誰に尋ねたらいいかわからないことだったので専門的な方のお話を聞けて良かった
- 基本の内容からテクニックまで学べて良かった。発信者側ではなく読み手側のことを考えて文章を作ることが大事だと思った
- 文章における伝えるためのポイントが何か改めて深く知ることができました。今後の営業活動に大いに役立たせていただきます。貴重なお話ありがとうございました。
今後の予定
次回『まちづくりのすゝめ2024』第4弾!実践編「成功事例から学ぶ!アイデアを形にする実践講座」は、2月26日に開催予定です。
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