
Step Up Lab(ステップ・アップ・ラボ)とは?
【Step Up Lab】は市民活動団体の企画づくりや広報をマンツーマンでサポートするプログラムです。2024年度は「イベント企画コース」と「チラシづくりコース」から選択できます。
今回は、「チラシづくりコース」を受講した市民活動団体「NPO自治会運営サポートセンター」のサポートについてまとめました。
背景
NPO自治会運営サポートセンターは、「みんなで育てる自治会、未来の子供たちへつなぐ街づくり」をテーマに活動する市民活動団体で、少子高齢化や担い手不足などの地域課題に向き合い、LINE公式アカウントの導入支援や事務代行、運営診断など、自治会の困りごとをサポートしています。
「なんとなくチラシを作ってはいるけれど、ちゃんと伝わっているか不安…」といった課題を感じていた代表の松本さん。田久自治会の活動を広く周知し、LINE公式アカウントの登録や参加促進につなげたるためにも、伝わるデザインを学びたい、新しいスキルを身につけたいと、本講座に応募しました。
【Step 1】情報整理
田久自治会では、輪番制の導入やコロナ禍による地域イベントの中止がきっかけで約150世帯が自治会を離れ、加入世帯は1,200世帯中325世帯まで減ってしまいました。地域の維持管理や活動の継続が難しくなる中で、未加入の方にも自治会を知ってもらい、関心を持ってもらうために、LINE公式アカウント「自治会サプリ」への登録を呼びかけるチラシを作成することになりました。
「地域で行われているイベントやLINE登録のメリットなどが伝わると良さそう」、「『楽しそう』『必要だ』と思ってもらえたらいいよね」など、作るチラシの方向性をまとめながら構成を考えていきます。

簡単な下書きを作成して、次回までにデータを作成してきてもらうことにしました。
【Step 2】作成・アドバイス
チラシ作成担当の方がCanvaで作成したデータがこちら。

- 左に自治会で行う事業を対象別に配置
- イベントイメージが伝わるように写真を掲載
- 右に「自治会サプリ」の紹介と登録メリットを掲載
- 実際の携帯画面イメージを載せてどんな情報が見れるのかチラ見せ
柔らかいフォントを中心に、春らしい配色で情報がまとめられていて素敵です。
一方、以下の点は改善ができそうです。
- 「自治会サプリ」への誘導がスムーズでない
- 使用するフォントの数が多い
- フォントのサイズと行間スペースに改善の余地あり
【Step 3】完成
改善点を意識して修正し、完成したチラシがこちらです。

NPOセンターではスタッフからアドバイスもできますが、実は生成AIに画像を共有することで改善点を提案してもらうこともできます。
「チラシの目的」、「何を教えてもらいたいのか」を具体的に指示することでより的確なアドバイスをもらうことができるので、手軽なチェック方法としておすすめです。
受講してみた感想

代表の松本さんからは、「これまで材料を埋め込むだけのチラシから、目的を明確化した上で、伝えるチラシにするためにどうすべきかとの認識が変わりました。教えていただいてスキルを活かし、今後の活動に繋げていきたいと思います。」とコメントをいただきました。
今回作成したチラシは田久自治会内で活用される予定です。紹介したLINE公式アカウント「自治会サプリ」は田久居住者以外でも登録できます。田久にお住まいの方はもちろん、LINEを活用した自治会運営に興味のある方もぜひご覧ください。
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