12月14日(日)、自由ヶ丘地区コミュニティ・センターにて、本年度2回目となる自由ヶ丘地区防災計画会議が開催され、役員や防災士など約60名が参加しました。
講師として北九州市立大学 地域創生学群 准教授の村江史年さんを迎え、各区会の取組の共有と、次年度に向けた計画の整理を行いました。
地区防災計画とは
「わたしのまち」に災害が起きたときの対策を同じ地域で生活する住民どうしで一緒に考え、できることを見直し、災害による犠牲者を出さないための行動計画を地域一体となってつくる取り組みです。最初から完璧なものを目指す必要はありません。近隣の方が集まり、防災ゲームで楽しむ、街歩き(散策)しながら気になる箇所を見つける、これも地区防災計画の取り組みのひとつです。
*「地区防災計画」についての詳細はこちら(内閣府 防災情報)
*「地区防災計画」は行政の「地域防災計画」とは異なります。

本取組みは、自由ヶ丘地区コミュニティ運営協議会が主体となり、宗像市危機管理課のサポートのもと実施しています。地区防災計画の見直し・更新を行うとともに、今後に引き継いでいくための共有を目的としています。
講師は北九州市立大学 地域創生学群 准教授の村江史年さん、記録等のサポートは一般社団法人PENTAGONが行っています。
今回は地区防災会議 2回目
「想定外」では済まされない災害を前に
会議の冒頭では、今年8月に宗像市で観測史上最大となる600mmを超える大雨を振り返りながら、近年の気象の変化について共有がありました。
海水温の上昇により、これまで以上に短時間で激しい雨が降りやすくなっていること、また地震についても発生確率の見直しが進んでいることなどが紹介され、「災害はもう他人事ではない」という認識を改めて共有する時間となりました。

各区会からの報告 ― 計画が“動き始めている”
続いて、各区会から今年度の取組について報告がありました。
今年度は、昨年度に策定した地区防災計画をもとに、
- 情報伝達訓練を住民全体へ広げる取組
- LINEやGoogleフォームなど、デジタルツールの活用
- 要支援者名簿の見直しや、現地での確認
- 防災備品の点検・更新
など、計画を「実際の行動」に落とし込む動きが、複数の区会で進められていることが共有されました。
また、清掃活動や地域行事と組み合わせて防災を行う「ながら防災」の取組も多く見られ、防災が特別なものではなく、日常の中に組み込まれ始めている様子が印象的でした。

既存の行事とつなげる「ながら防災」
各区会の取組を受け、村江先生からは「ながら防災」の考え方について、改めてコメントがありました。
新たに大きな行事を増やすのではなく、
これまで地域で大切にされてきた行事や活動に防災の視点を重ねることで、
より多くの住民が無理なく関わることができる。
清掃活動やお祭り、餅つきなど、地域イベントと防災を組み合わせる取組は、まさにその実践例であり、今後も各区で工夫が広がっていくことが期待されます。



次年度に向けて ―「引き継ぐ」ための見直し
会議の後半では、次年度に向けた計画の見直しについて話し合いました。
役員交代がある中でも取組が途切れないようにするためには、
- 今年度の気づきや被害の経験を記録として残すこと
- 組織体制や役割分担を整理しておくこと
- 計画を定期的に見直し、更新し続けること
の大切さが共有されました。
これからの予定
次回の会議(2月15日予定)では、今回の振り返りをもとに、より具体的な次年度の取組について検討を進めていきます。
これまでの地区防災計画の取り組みについて、レポートはこちらから読むことができます。
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