自由ヶ丘地区防災計画 1回目

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7月21日(日)、自由ヶ丘地区コミュニティ・センターで「自由ヶ丘地区防災会議」の第1回目が開催され、自治会役員、防災士など80名ほどが参加しました。

地区防災計画とは

「わたしのまち」に災害が起きたときの対策を同じ地域で生活する住民どうしで一緒に考え、できることを見直し、災害による犠牲者を出さないための行動計画を地域一体となってつくる取り組みです。最初から完璧なものを目指す必要はありません。近隣の方が集まり、防災ゲームで楽しむ、街歩き(散策)しながら気になる箇所を見つける、これも地区防災計画の取り組みのひとつです。

*「地区防災計画」についての詳細はこちら(内閣府 防災情報)
*「地区防災計画」は行政の「地域防災計画」とは異なります。

この取組みでは、自由ヶ丘地区コミュニティ運営協議会が主体となり、宗像市 危機管理課のサポートのもと全6回の行程で地区防災計画を作成します。講師は北九州市立大学 地域創生学群 准教授の村江 史年さん、記録などのサポートはPENTAGONが行います。

今回は地区防災計画 1回目

前回の振り返り

まずはじめに、村江先生から前回(7/7開催)実施した災害に対する意識調査(回答者75名)の結果について共有していただきました。
回答結果から、皆さんの危機意識、防災意識は共に高く、個々人の備えは比較的進んでおり、多くの人が携帯電話を情報手段として用いていることがわかりました。

Q. 自分自身が被災する可能性のある災害が起こると思いますか?
Q. 災害に対する備え(日用品・水・食料品・懐中電灯などの備蓄)を行っていますか?
Q. 日頃、天気等に関する情報は何から得ていますか?

地区防災計画の概要について

あらためて地区防災計画の必要性、住民が主体となって計画をつくることの意味を村江先生よりお話しいただきました。

防災計画を立てる際には、まず気象災害(台風・豪雨など)に焦点を当てて考えていきます。気象災害は予測が可能であり、その情報をキャッチしていち早く安全な場所へ避難することができるからです。しかしながら、情報をキャッチできない人はどうする?どうやって情報を伝達する?ここに課題が生まれ住民同士のつながりが大変重要である、と言います。

自由ヶ丘地区の防災計画を考えるうえで、『この地域から自然災害による犠牲者を出さない』ための4つのステップが提示されました。

Step1:みんなで災害の兆しに気づく 👈今回はココ!
Step2:みんなで避難することを決める
Step3:みんなに避難することを伝える
Step4:みんなで行動=避難する

「災害の兆しの気づきと逃げることの決定、そして実際にどこに・どうやって・誰と逃げるのか。これらが犠牲者をゼロにするための基本で、必ずできなければならないこと。」と村江先生は強く伝えます。

Step1_みんなで災害の兆しに気づく

今回のワークショップのテーマは「地域の危険個所の共有」。
市のハザードマップには書かれていない、そこに住む人でしか分からない危険な箇所について地区ごとの地図に赤いシールを貼っていきます。そして最悪の場合を想定して緊急避難することができる場所については、青いシールで記します。地区によってシールの数が異なります。

ローリングストックとフェーズフリーの重要性

非常食の備蓄についての重要性についても村江先生からお話ししていただきました。ローリングストックとは、普段の食品を少し多めに買い置きしておき、賞味期限を考えて古いものから消費し、消費した分を買い足すことで、常に一定量の食品が家庭で備蓄されている状態を保つための方法です。普段から食べ慣れたものを非常食として備蓄することにメリットがあります。
参考サイトはこちら

1回目を終えて

みんなの意見を反映した防災計画へ向けて、いっぽ前へ進むことが出来ました。ワークショップでは、日頃感じている危険箇所について皆さんが真剣に、積極的に、意見が飛び交う様子がとても印象的でした。
今後は宗像市で活動する防災士会の皆さんも参加し、防災計画について一緒に考えていきます。心強いかぎりです!

参加者の声

  • 「台風・大雨」時の避難対応と「地震」時の避難対応の違いも含めて、知識として身につけたいと思いました。
  • ジャンケン大会で「チキンライス」をいただきました。さっそく試食したいと思います。
  • 地域の方と防災についてこんなに話したことがなかったので良かったです。住んでいるところでも知らないことがあるので、今後防災意識が高められたらと思います。
  • 防災グッズの簡易トイレを購入予定です。徐々にですが、防災意識が向上してきました。

これからの予定

次回、第2回目は9月8日(日)です。
「避難訓練・情報伝達について(重点ポイントの確認、他地区の訓練実例の紹介など)」をテーマに、村江先生からお話ししていただき、避難経路・訓練案についてのワークショップを行います。

これまでのレポートはこちら👇から読むことができます。


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一般社団法人 PENTAGON
☎︎ 0940-36-0311  📨 info@pentagon67.com
宗像市久原180番 メイトム宗像内(窓口受付時間:平日9:00〜17:00)

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