2月8日(日)、南郷地区コミュニティ・センターで「南郷地区防災会議」の第5回目が開催され、自治会役員、防災士など50名ほどが参加しました。
地区防災計画とは
「わたしのまち」に災害が起きたときの対策を同じ地域で生活する住民どうしで一緒に考え、できることを見直し、災害による犠牲者を出さないための行動計画を地域一体となってつくる取り組みです。最初から完璧なものを目指す必要はありません。近隣の方が集まり、防災ゲームで楽しむ、街歩き(散策)しながら気になる箇所を見つける、これも地区防災計画の取り組みのひとつです。
*「地区防災計画」についての詳細はこちら(内閣府 防災情報)
*「地区防災計画」は行政の「地域防災計画」とは異なります。

この取組みでは、南郷地区コミュニティ運営協議会が主体となり、宗像市 危機管理課のサポートのもと全6回の行程で地区防災計画を作成します。講師は北九州市立大学 地域創生学群 准教授の村江 史年さん、記録などのサポートはPENTAGONが行います。
今回は地区防災計画 5回目
今年度最後となる5回目の地区防災会議では、各自治会ごとに地域の特徴を反映して作成した「地区防災計画」を発表しました。他の地区の発表を聞き、良い点を取り入れながら、計画を完成させることが目標です。
地区防災計画の工夫と課題
発表内容にはさまざまなポイントが詰まっていて、各班で試行錯誤した様子が伺われました。
- 情報伝達のルートに、年度で担当が変わらない防災委員長や民生委員への経由を設定
- 昨年8月の大雨で一次避難場所が冠水したことを受け、高台にある地区の寺を新たな避難場所にできないかを検討
- 自主防災会の組織を、評議員、連絡員、民生委員、老人クラブ会長、消防OB、防災士など、幅広い組織構成委員を配置した体制で構築
- 情報伝達を迅速にするため班の受け持ちを最大10戸とする工夫も
- 独自に情報伝達報告シートを作成し、携帯電話で写真撮影・送信する工夫を導入
- 緊急情報網の整理や防災備品の追加検討を行う
- 災害復旧時に必要な機材を提供できる協力先を事前に把握し、連携体制を構築
- 「自主防災会」として、非自治会員も含めた防災活動を展開している
- 防災士が自治会役員に入り、情報班、救急班、支援班、避難誘導班の4つの行動班を編成している
- 災害時に「うちは大丈夫」を示すカードを玄関や門に掲示する訓練も検討
- 進行型災害(台風・水害)と突発型災害の両方に対応した「誰が何をいつどうする」を明確にしたタイムラインを策定したい。「防災関係者向け」と「各家庭向け」の2種類を用意したい
また以下のような課題も挙げられました。
- 区の中でも班がバラバラに存在するため、統一した防災対策が難しい地域特性がある地区も
- 歴史的町並みと新規開発住宅地が混在し、住民のつながりが弱まっている
- スマホ操作への習熟度が連絡速度に大きく影響することが判明



村江先生からは、「会議に出ていない人たちにもどう広げるかが大切」とのお話がありました。
普段の地域活動に防災を少しずつ取り入れる「ながら防災」や、要支援者は家族やケアマネさんと話し合うことの大切さも紹介されました。さらに、災害の写真を残し、次の世代へ伝えること、計画を作って終わりにしないことが大切だと伝えられました。
5回目を終えて
この1年、危険な場所の確認や避難所の見直し、組織づくりなどを通して、各自治会ならではの防災計画を作ってきました。作って終わりではなく、毎年引き継ぎ、地域の行事に「ながら防災」を取り入れながら育てていくことが大切だと感じました。パソコン作業でご不便をおかけする場面もありましたが、「手書きでも作りたい」と前向きに取り組む姿が印象的でした。宗像市も今後も支援を続けていきます。
これからの予定
次年度の南郷地区防災会議は、6~7月、11~12月、2~3月の年3回開催予定です。新しい体制へ引き継ぐにあたり、あらためて防災計画の大切さを共有し、計画にそった取り組みや訓練を行いながら、みんなで振り返りもしていきます。無理なく続けられる形で、地域の防災力を少しずつ高めていきます。
これまでのレポートはこちらから読むことができます。
これまでの地区防災計画の取り組みについて、レポートはこちらから読むことができます。
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