11月13日(日)、メイトム宗像 多目的ホールで「四塚クラブ」がショートテニスを開催し、初めて体験する2人を含めた13人が参加しました。
「四塚クラブ」とは
代表の宗本さんが団体を立ち上げたのは2年前、奥さんの認知症がきっかけでした。
歳を取ると誰にでも起こりうるフレイル(体力がなくなることで外出を控えるようになり、心と体の働きが弱くなる状態)を予防するため、子どもからシニア層まで幅広い年代が楽しめるショートテニスを独自で考案。現在は宗像市内5ヶ所でショートテニスを楽しむグループが立ち上がり、スポーツを通して地域につながりの場を提供しています。
まずは初めて体験する人たちと少し挨拶。お友達の紹介で興味を持った方、池野地区で新しくショートテニスの場を作りたいと考えていた方が参加されていました。
3つのポイントを説明
ラケットを持つ前に、ショートテニスを楽しむための3つのポイントを教えてもらいました。
ポイント①勝ち負けにこだわらない
「ショートテニスは競技スポーツではない」というのが四塚クラブの基本理念。フレイル予防が目的であり、ポイントを取ることは重要ではないのですね。
ポイント②ラリーを長く続ける
子どもにラリーを返すような気持ちで優しく、相手が打ちやすいボールを打つのを心掛けると良いそうです。ラリーが続くとどんどん楽しくなってきます。
ポイント③無理をしない
怪我をすると元も子もありません。自分の体と体力に合った動きをする中で少しずつ体が動くようになってくるので、取れそうにないボールは見送りましょう。
はじめての人のためにデモンストレーションから
まず経験者だけでショートテニスを実践し、はじめての参加者は見学です。
ショートテニスのラケットは基本的に硬式テニスのものを使用しています。参加者の半数は個人が持参したものを使っていましたが、宗本さんのものを借りることもできるそうです。
ボールは公式のジュニアボールを使用しています。硬式のものよりサイズが大きく、バウンドもゆるやかです。
ショートテニスではさまざまな効果を実感できると、経験者は話します。例えば、
- ボールを目で追うことで動体視力が鍛えられる
- 相手が打ちやすいボールを返すための力加減などの感覚が培われる
- ポイントのカウントはプレイヤー本人たちで行うため、記憶力が鍛えられる
などです。いろんな感覚を一度に使うため脳が活性化されるんですね。
ポイントのカウントは、サーブを打つ人がメンバーにも聞こえるように大きな声で言うのですが、「大きな声を出す」ことでまた体が内側から温まります。
「硬式テニスは平均寿命を10年延ばす」という研究結果もあるそうで、そこまではいかないまでも、ショートテニスも十分なフレイル予防になると感じました。
練習
はじめての人がボールに慣れるための練習を行いました。
宗本さんが投げたボールをノーバウンドで返す、というもの。
胸に返すように柔らかく打つのがポイントで、はじめての人でも筋が良いのか、何回か練習すると返せるようになっていました。
試合をしてみよう
サーブの出番やコートチェンジ、カウントの仕方などをみんなで教え合いながら、はじめての人を交えて試合をしました。
カウントを間違えても大丈夫。うまく決まると周りから「おーっ」という歓声が上がり、拍手喝采。声を出し合い動き続けているので体はどんどん温まり、みんなでわきあいあいと試合を楽しみました。
参加した人からは「楽しかった」「またやりたい!」という声が上がりました。
四塚クラブは市内5ヶ所で、それぞれ決まった時間と曜日にショートテニスを開催しています。興味を持たれた方は住んでいる場所に一番近い開催地の代表者へ連絡してみてください。
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