【ロープレ2022】声かけで介護が楽に。〜現役介護職員が教える在宅介護のお悩み相談室〜

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11月26日(土)メイトム宗像にて、「ココカライベント企画室」による在宅介護のお悩み相談室が開催されました。

最近、一人暮らしをしている高齢者の家族に対して『ん?』と感じることが増えてきて、そんな時にちょうどチラシを目にして申し込んだ、という方が参加。認知症*のはじまりなのか、自分の対応は合っているのか、これからどのようになっていくのか、どのように対応していけば良いか…など、現役介護職員によるスタッフからアドバイスを受けながら不安をひとつひとつ取り除いていきました。

*認知症とは… 一度正常に発達した認知機能が後天的な脳の障害によって持続的に低下し日常生活や社会生活に支障をきたすようになった状態

声かけ

「一番大切なのはその方のお話を全否定しないこと。一旦受け止め、自尊心を傷つけないように接することが大切です。」と坂口さん(代表)は話します。
強い口調で返してしまうと、頭の中に混乱を招いてしまい、更に感情をたかぶらせてしまうことに…。その人その人の得意を見つけて、上手に上手に話しかけてあげる。そして甘えること。例えば、女性であれば家事をお願いしたり、得意な料理をまた作ってもらったり。頼られることで使命感が生まれ、喜びを感じ、自信を取り戻すきっかけとなり症状の進行がゆるやかになることもあるそうです。

その他の気になる行動に対しても、「これからこういう状況になっていくかもしれないから、そんな時はこんなふうに対応してみるとよいですよ。」と丁寧にアドバイスを受けて、聞いてもらえた安堵感からか参加者の表情も少し和らいだように見えました。

誰にでもくること

内閣府の世論調査(2022年)によると、介護を受けたい場所として「介護保険施設に入居したい」方が33.3%、「自宅で介護を受けたい」と答えた方が44.7%と、「住み慣れた家で生活したい」と答えた方が多いことがわかっています。自分のペースで過ごすことができ、家族にも見守られながら介護を受けることも高齢者にとっては安心できる環境になります。一方で、在宅での介護の最大のデメリットは家族の負担が大きくなることです。その負担が原因で会社を退職する”介護離職”も増えており、社会問題化しています。介護はいつ終わりが来るかわからない、先の見通しが立たない…などの漠然とした不安を和らげるためにも事前に認知症などに対する正しい知識、理解を深め心の準備をしておくことも必要です。

「人生歩んでいくと絶対的に誰にでもくることで、絶対的にうまく使える良いツールがある。自分たちにできないことはさまざまな公的支援やサービスの活用を。受けれる権利があるんだから活用して幅広いサポートを受け、ひとりで抱え込んだりしないように。」と代表の坂口さんは伝えます。

正しい知識を深めて心の準備をしませんか?

参加者からの声

参加してみて、いかがでしたか?

「聞いていただけてホッとしました。これから起こりうるだろうことも教えてもらい心の準備ができました。」

「ココカライベント企画室」とは?

宗像のココカラ!をテーマに、皆が笑顔になるイベントの企画運営を行うことを目的に活動している団体です。現役医療福祉従事者による専門知識を強みにもち福祉、教育、音楽、地域貢献の分野で活動しています。

次回開催のイベント情報

1月15日(日)開催『音を自分で作ろう!ミュージックFAN!FAN!ー竹笛編ー』inいせきんぐ宗像(田熊石畑遺跡歴史公園)

▶︎団体ホームページはこちらから


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