南郷地区防災計画 1回目

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8月3日(日)、南郷地区コミュニティ・センターで「南郷地区防災会議」の第1回目が開催され、自治会役員、防災士など約45名が参加しました。

地区防災計画とは

「わたしのまち」に災害が起きたときの対策を同じ地域で生活する住民どうしで一緒に考え、できることを見直し、災害による犠牲者を出さないための行動計画を地域一体となってつくる取り組みです。最初から完璧なものを目指す必要はありません。近隣の方が集まり、防災ゲームで楽しむ、街歩き(散策)しながら気になる箇所を見つける、これも地区防災計画の取り組みのひとつです。

*「地区防災計画」についての詳細はこちら(内閣府 防災情報)
*「地区防災計画」は行政の「地域防災計画」とは異なります。

この取組みでは、南郷地区コミュニティ運営協議会が主体となり、宗像市 危機管理課のサポートのもと全6回の行程で地区防災計画を作成します。講師は北九州市立大学 地域創生学群 准教授の村江 史年さん、記録などのサポートはPENTAGONが行います。

今回は地区防災計画 1回目

災害に対する意識調査の結果

まずは村江先生より、前回(6/29開催)実施した災害に対する意識調査の結果が共有されました。

「自分自身が被災する可能性のある災害が起こる」と感じている人が80%以上、また「日頃から災害に対する防災を意識している」と回答した人も80%以上と、全国水準と比べて非常に高い傾向でした。

一方で、実際に災害に対する備蓄をしている人は57%、家庭内での具体的な防災対策まで行っている人は36%と、意識と行動の間に差があることもわかりました。

災害に関する情報収集については、テレビのほか、携帯電話を使ったネットニュースやアプリ、自治体メールの利用が多く、これから地域での連絡体制を考える上で、携帯電話(スマートフォン)の活用が重要なポイントになりそうです。

防災を地域に広める「ながら防災」

地域全体の防災意識を高め、他者(地域住民)をどう巻き込んでいくのか。その解決策の一つとして、村江先生から紹介されたのが「ながら防災」です。

運動会や夏祭り、もちつき、清掃活動など、もともと地域で行っている行事と防災を掛け合わせることで、多くの人に防災について考えてもらうきっかけをつくる方法です。

例えば、もちつきは災害時の炊き出し訓練になりますし、清掃活動は排水溝の詰まり防止や危険個所の確認にもつながります。さらに、小学校の授業と連携して、地域の方と一緒に地域安全マップ作りをする取り組みも紹介されました。

「備蓄」は特別なものから日常へ

備蓄する食品について村江先生は「災害時に普段食べ慣れているものを口にできることは、大きな安心につながります。だからこそ、日頃から食品の味に慣れておくことが大切です」と強調されました。

地域の危険個所と緊急避難場所の検討

また、いざという時に自宅周辺に避難できそうな場所「緊急避難場所」についても、話し合いながら候補を検討しました。避難先は、学校や公民館などの行政施設だけでなく、民間企業の寮の外階段やホームセンターの立体駐車場など、地域の状況に応じてさまざまな場所が活用できる可能性があります。

1回目を終えて

ワークショップを通して、市の防災マップ(ハザードマップ)だけではわからない“地域の目線”での危険個所が次々と挙げられ、住民が主体となって「地区防災計画」を作成する重要性を強く感じる機会となりました。ワークショップの時間を超えてもなお、参加者同士が熱心に意見を交わす姿がとても印象的でした。

これからの予定

これまでの地区防災計画の取り組みについて、レポートはこちらから読むことができます。


お問い合わせ

PENTAGON

一般社団法人 PENTAGON
☎︎ 0940-36-0311  📨 info@pentagon67.com
宗像市久原180番 メイトム宗像内(窓口受付時間:平日9:00〜17:00)

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